Belkin CONNECT Thunderbolt 3 Dock Proレビュー | Macとの接続はケーブル1本だけ!12ポート搭載ドッキングステーション
こんにちは、Yuma(@yuLog_jp)です。
MacBookシリーズの接続ポートは、USB-C(Thunderbolt 3)のみ。Webカメラや外部モニターを使ったリモートワークが当たり前になりつつある現代では、接続ポート不足になる人も多いですよね。
特にクリエイターの方は多くの周辺機器を使うので、ハブでは電力不足になりがち。ガッツリ使う為にもできれば「ドッキングステーション」を用意したいところ。
そこで今回紹介するのは、Belkinのドッキングステーション「CONNECT Thunderbolt 3 Dock Pro」。
PCに最大85Wの電力を供給しながら、2画面のモニターに映し出せたり、SDカードや複数のUSBポートを搭載。Macとケーブル1本で、複数のデバイスを接続できる据え置き型ドッキングステーションです。
メーカーよりサンプルを提供いただいので、本記事では、Belkinの「12-in-1 Thunderbolt 3 Dock Pro」をレビューします。
- Belkin:Thunderbolt 3 Dock Proをレビュー
- メリット、デメリットを紹介
- 他モデルのドックを比較
Belkin:CONNECT Thunderbolt 3 Dock Proレビュー
Belkin:Thunderbolt 3 Dock Proの「特徴」
今回紹介する商品は、Apple公式ストアでも取扱いのあるBelkinのドッキングステーション『CONNECT Thunderbolt 3 Dock Pro』。
おおまかな特徴は、次の通りです。
- 1本のケーブルから最大12端子を拡張できるドッキングステーション
- ポート:GbE/USB-A×5/USB-C/Thunderbolt 3×2/DisplayPort/SD/3.5mm audio
- 最大85WのPD給電
- 最大40Gbpsデータ転送
- 4Kデュアルモニター/8Kシングルモニターに対応
- Thunderbolt 3ケーブル付属(0.8m)
- アルミ素材のスタイリッシュなデザイン
- カラバリ:1色
- 価格:約34,980円
Belkin「Thunderbolt 3 Dock Pro」は、12個の接続端子を搭載した据え置き型のドッキングステーション。いわゆる12-in-1モデルというやつです。
(Thunderbolt 3に対応した)MacBookやノートPCと”ケーブル1本”繋ぐだけで、外部モニターやUSB/SDカードを接続したり、PCの給電まで行ってくれるというもの。
ドック前面と背面に、次の接続ポートがそれぞれ配置されてます。
Dock前面
- USB-A 3.2 Gen2
- USB-C 3.2 Gen2
- SDカードリーダー(UHS-Ⅱ)
- 3.5mmオーディジャック(In/Out)
Dock背面
- USB-A 3.2 Gen1×4
- Gigabit Ethernet
- DisplayPort 1.4
- Thunderbolt 3(Thunderbolt 3/USB-Cデバイスに接続)
- Thunderbolt 3(最大85W、付属のThunderbolt 3ケーブルでデバイスと接続)※アップストリームポート
- 電源入力(170W)
前面は、USBケーブルやSDカード・ヘッドフォンなど頻繁に使うポートを搭載。背面には、Webカメラや有線LAN・外部モニターなど・・常時接続にぴったりなポートが搭載されてます。※ポートの詳細は後述してます
ドックの接続って(初めて使う人には)ちょっとややこしいので、具体的にはこんな感じで使います
つまり、ドックとノートPCの接続は、付属の「Thunderbolt 3ケーブル」1本だけ。ドックから全てのデバイスに電源を供給するので、ノートPCに電源アダプタを接続する必要もありません。
外部モニターを繋げば、ノートPCを閉じた”クラムシェルモード”としても使えるので、デスク周りがスッキリするのもドックを設置するメリットの一つです。
全てのデバイスをドックに集中できるので、デスク周りを広々と使えます!
同梱品は次の通りです。
ドックの「電源アダプタ(170W)」や「Thunderbolt 3対応ケーブル(0.8m)」が付属するので、Thunderbolt 3 Dock Proを購入したらすぐにセットアップできるようになってます。
ただし、電源アダプタは3ピン仕様。3ピン→2ピンの変換アダプタか3ピン対応の電源タップが必要です。
Thunderbolt 3に対応したノートPCで使えますので、MacBook Air(M2/M1)やMacBook Pro/iMac/Mac miniでも使えるドックです。
ということで、BelkinのThunderbolt 3 Dock Proを詳しくレビューしていきます。
デスク馴染むスタイリッシュなデザイン
こちらがドック本体。表裏面ともにアルミ仕上げで、MacBookのスペースグレイとほぼ同じカラーとなってます。
ドックとは思えないほど洗練されたスタイリッシュなデザインが美しい!表面には、お馴染みの”Belkin”ロゴが薄っすらと印字されます。
両サイドは緩やかにカーブしていてこれも美しい・・。ドックってデスク上に置くので”デザイン”も気にしたいところですが、これなら気にせず置けちゃいますよね。
サイズは、19.8cm×8.1cm×2.5cmとやや大きめ。同じくBelkinのワイヤレス充電パッドとほぼ一緒ですので、横幅を確保しておく必要があります。
重量は、実測で約430gと重めですが、いろんなケーブルを接続して固定するので(個人的には)安心感がある重さ。裏面に4つの滑り止めゴムも付いているので安定性も高いです。
やっぱりBelkin製品は美しい!デスク周りを綺麗にしたい人でも満足できるデザインとなってます
12個の接続ポートを搭載|性能や使い勝手はどうか?
改めて、「Thunderbolt 3 Dock Pro」の接続ポートは次の通りです。
- 前面
- USB-A 3.2 Gen2(10Gbps、最大約7.5W)
- USB-C 3.2 Gen2(10Gbps、最大約7.5W)
- SDカードリーダー(UHS-Ⅱ、SD4.0、312Mbps)
- 3.5mmオーディジャック(In/Out)
- 背面
- USB-A 3.2 Gen1×4(5Gbps、最大約4.5W)
- Gigabit Ethernet(最大1Gbps)
- DisplayPort 1.4(8K@60Hz)
- Thunderbolt 3(40Gbps、最大約85W)
- Thunderbolt 3(40Gbps、最大約85W)※アップストリームポート
- 電源入力(170W)
まずは、前面ポートの性能や使い勝手を紹介していきます。
Dock前面のポート
ドック前面には、日常的によく使うSDカード・USBメモリ・ヘッドフォンなどのポートが搭載されてます。
最大10Gbpsのデータ転送に対応したUSB-A/Cポート
USB 3.2 Gen2では、最大10Gbpsのデータ転送・USB-A/Cポートそれぞれ約7.5Wで出力可能。(急速充電はできませんが)iPhoneやApple Watchなども手軽に充電できるように配置されてます。
UHS-Ⅱ対応のSDカードスロット
SDカードのスロットは、UHS-Ⅱ(Ultra-High-Speed Ⅱ)に対応し、最大312Mbpsでデータ転送が可能。個人的にはカメラで撮った写真をMacに転送する為に欠かせないポートの一つ。
3.5mmオーディオジャック
一番右端には、3.5mmのオーディオジャックを搭載(In/Out対応)。Web会議や動画編集時などでもアクセスしやすく干渉しない位置に配置されてます。
いずれもよく頻繁に使うであろうポートが前面に配置されてるのは便利。カメラで撮った写真やSSDの重たい動画ファイルなどもサッと読み込みできます。
Dock背面のポート
ドック背面には、MacなどのノートPCや外部モニター・Webカメラなど常時接続するであろうポートが集約されてます。
Macとの接続はケーブル1本だけ(Thunderbolt 3ポート搭載)
まずMacなどのメインPCと接続するには、アップストリームポートである”Thunderbolt 3″ポートに付属のケーブルを差し込みます。
Thunderbolt 3ポートでは、最大85WでメインPCに電力を供給できるので、Macに差し込むケーブルはこの1本だけ。ケーブル1本外すだけで、気軽に持ち運びできるので楽ちんです。
ちなみに、Macに必要な電力はモデルによって異なります
モデル | 必要な電力 |
---|---|
MacBook Air(13インチ) | 30W(M2、M1、Intel) |
MacBook Pro(13インチ) | 61W(M1、Intel) 67W(M2) |
MacBook Pro(14インチ) | 67W(M1 Pro/8コアCPU) 96W(M1 Pro/10コアCPU、M1 Max) |
MacBook Pro(15インチ) | 87W(Intel) |
MacBook Pro(16インチ) | 96W(M1、Intel) 140W(M1 Pro/10コアCPU、M1 Max) |
この通り、16インチMacBook Pro(96W/140W)は電力が足りていません。96Wクラスであれば、9W足りず充電速度が遅くなりますが(デスク上で常にフル充電しておけば)ギリ使えるかな・・といった感じ。
2台の外部モニターを映し出せる(DisplayPort+Thunderbolt 3)
背面ポートには、最大2台の外部モニターを映し出せる「DisplayPort」と「Thunderbolt 3/USB-Cポート」が搭載されてます。
Thunderbolt 3(または、USB-C)ポートとDisplayPortを組み合せれば、4K@60Hzモニターを最大2画面まで同時に表示可能。
詳しくは次の表の通りです
使用PC | シングルディスプレイ | デュアルディスプレイ |
---|---|---|
Thunderbolt 3対応 | 最大8K(7680×4320)@30Hz※HBR3 最大4K(3840×2160)@60Hz※HBR2 | 最大4K(3840×2160)@60Hz※HBR3 最大4K(3840×2160)@30Hz※HBR2 |
USB-C対応 | 最大5K(5120×3200)@30Hz※HBR3 最大4K(3840×2160)@30Hz※HBR2 | 最大4K(3840×2160)@30Hz、1080P@60Hz※HBR3 1080P@60Hz※HBR2 |
このドック一つで最大4Kモニターを2画面映し出せますが、これはWindowsオンリー。残念ながらMacBook Air/Proの外部モニター出力は「1台のみ」と制限があるので、2台同時に映し出すことができません。
どうしても2台出力させたい人は、”DisplayLink”や”instantView”に対応した機器があれば、2台のモニターを出力することができます。ただ、ある程度の価格はするので気軽に導入できるわけではないので要注意。
また、モニター出力に多い“HDMI”ポートがこのドックには非搭載なのでその点も注意してください・・!
4つのUSB-Aポート
USB-A 3.2 Gen1は、最大5Gbpsのデータ転送・約4.5W出力に対応してます。ここは主に、PC周辺機器を常時接続するためのポートです。
僕にとっては4つもUSB-Aポートがあれば十分・・!Weカメラ・マウス・キーボード・SSD/HDDなど、普段取り外す頻度が少ない機器を接続するにはぴったりです。
最大1Gbpsのギガビット・イーサネット
USB-Aの横には、最大1Gbpsで通信できるギガビット・イーサネットを搭載。無線<有線のほうが速度が全然違うので、仕事場に有線LANがある方には必須なポートですよね。
LANポート非搭載のハブ(ドック)って意外とあるものなので、変換アダプタなど使わずに直接LAN接続できるのは嬉しいですよね。有線は、無線のように途切れる心配もないですし安定して使えます!
電源入力
最後に、一番右端には電源アダプタを接続するための電源入力があります。
DCプラグから伸びるケーブルも長くバンド止めも付いてるので取り回しやすさがあります。しかし一点気になるのは、その先に伸びる電源アダプタが大きいこと。※170Wなんで当然なんですが・・
サイズは、約15.5cm×7.5×3cm。重さは約780g。ドックと同じくらいの設置スペースが必要です。僕は、デスク下にケーブル収納トレーを取付けて、その中に電源アダプタを置いてます。
ドックに接続される全てのデバイスの電源は、この電源アダプタから供給されます。足で引っ掛けたりして抜けないように、安全な場所に設置するようにしましょう。
ということでポートの紹介は以上です。
個人的には、MacBookと接続するThunderboltポートが背面にあるのが特に気に入っています。同類モデルのThunderbolt 4 Dock Proは、前面に配置されているので・・。
Macから伸びるのは”Thunderbolt 3ケーブル”のみで見た目もスタイリッシュ!
背面ポートは、これでもかと言わんばかりの豊富なポート数を備え、前面ポートは、最低限必要なものだけをスタイリッシュに抑えられてます。ドックの見栄えにこだわりたい人にも十分満足できるモデルでしょう!
発熱について|ヒートシンクは必須かも
使ってみて気になったのは、ドック本体の発熱について。僕の使用環境は、MacBook Air×1台、外部モニター×1台・USB-A×3ポートを接続してますが、普通に熱くなります。
特にモニターを長時間映すと「熱暴走しない?これ・・」と心配になるレベル。まあ・・ドック(ハブ)全般に言えることですが・・(冬場の使用でも)ちょっと心配になる熱さだったので、放熱効果のあるヒートシンクを導入してみました。
ヒートシンクを初めて導入したのですが、ドック上に置くだけで明らかに温度が全然違います。少し熱い→ほんのり温かくなった感じで、ヒートシンクに熱が逃げていってくれます。
安いのに効果が高くて買ってよかった!合わせて購入することをおすすめします!
Belkin ドッキングステーションを比較紹介
実はBelkinでは、いろんな種類のドッキングステーションが販売されてます。ここでは本記事で紹介した「Thunderbolt 3 Dock Pro」を含めて、他モデルのドッキングステーションを比較表でまとめました。
ドック選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
モデル | Thunderbolt 3 Dock Pro | Thunderbolt 4 5-in-1 | Thunderbolt 4 Dock Pro | トリプルディスプレイドック | USB-ドック |
---|---|---|---|---|---|
外観 | |||||
総ポート数 | 12ポート | 5ポート | 12ポート | 15ポート | 11ポート |
データ転送速度 | 40Gbps | 40Gbps | 40Gbps | 5Gps | 5Gps |
USB-C | 1ポート | 3ポート | 1ポート | 1ポート | 1ポート |
USB-A | 4ポート | 1ポート | 4ポート | 4ポート | 3ポート |
LAN | 1Gbps | 1Gbps | 1Gbps | 1Gbps | |
HDMI | 2.0× | 2ポート3ポート | 1.4 | ||
Thunderbolt | 3×2ポート | 4×3ポート | 4×1ポート | ||
DisplayPort | 1.4 | 2ポート | 1.2 | ||
VGA | 1ポート | ||||
映像 | 4K/8K | 4K/5K/8K | 4K/8K | 4K | 4K |
SDカード | UHS-Ⅱ | UHS-Ⅱ | UHS-Ⅱ | ||
miroSD | UHS-Ⅱ | ||||
オーディオ | In/Out | In/Out | In×1、Out×1 | In/Out | |
電力供給 | 85W | 96W | 90W+20W | 85W | 100W |
電力(PSU) | 170W | 150W | 120W | 150W | 135W |
重量 | 約422g | 約245g | 約503g | 340g | 430g |
価格 | 約34,980円 | 28,800円 | 約35,000円 | 約33,500円 | 約12,870円 |
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基本的な選び方は、お使いのMacBook(ノートPC)に必要な電力供給→必要なポート数の順に選ぶのがベター。
「1台の外部モニターと最低限必要なUSBポートがあればいい!」という人は、ドックまで必要なく手頃な価格で買えるハブクラスでも十分かと思います。
こちらBelkinの7-in-1ハブですが、HDMIポート+USB×2+SDカードなど最低限のポートが搭載されてます。
上のようにデスク横に貼り付ければ常設できますし、電源もMacBookから供給するので電源アダプタがいりません。手頃な価格でポートを増やしたいのであればハブでも十分に使いこなせます・・!
詳細のレビューも書いていますので、気になる方は参考にしてみてください
まとめ:Belkin CONNECT Thunderbolt 3 Dock Proレビュー
以上、BelkinのThunderbolt 3 Dock Proをレビューしました。メリット・デメリットは次の通りです。
- 最大12個の豊富なポートが搭載
- Macと付属ケーブル1本を繋ぐだけで、給電や外部モニターに映し出せる
- DisplayPort+Thunderbolt3を繋げば、4K@60Hzモニターを2画面表示できる
- アップストリームポートが背面にあるので見栄えが良い!
- 高級感のあるスタイリッシュなデザイン!
- HDMIポートが非搭載
- 電源アダプタは大きいので設置に工夫が必要
- 外部モニターを繋ぐとそれなりに熱くなる(ヒートシンクがあると効果的!)
最大の魅力は、ドックとは思えないほどのデザイン性の高さ。Macと接続するケーブルも背面にあるので、前面ポートは必要最低限に抑えられていて見た目がとにかく最高でした。
もちろん機能面も十二分。最大12個のポートがあるので、外部モニターやWebカメラ・キーボードなどの周辺機器をこのドック一台で全て完結します。
(ドック全般に言えることですが)気軽に買える価格ではないので、デスク周りを綺麗に快適にしたいリモートワーカー、映像/動画編集など周辺機器をたくさん接続したいクリエイターなど・・使う人は限定的となりそう。
個人的には、Macの接続がケーブル1本だけで済むので、デスク環境を整えたい人にもおすすめ。
- デスク周りをもっとスマートにしたい人
- ケーブル1本でデスクトップ化したい人
- PC周辺機器をたくさん使う人
このような方は特に満足できるドッキングステーションではないかと感じました!
それでは本記事は以上です。気になってい方の参考になれば嬉しいです!
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