iPhoneがフィルムカメラに化ける瞬間「PGYTECH RetroVa オールインワンセット」レビュー


こんにちは、Yuma(@yuLog_jp)です。
「iPhoneのカメラってもっとちゃんと使いたいけれど、なんか物足りない⋯」——そんなモヤモヤを抱えているiPhoneユーザーは意外と多いのではないでしょうか。
僕もそのひとり。iPhoneのカメラ性能に毎回驚かされる一方で、「画面を開いて、シャッターを押して⋯すぐ次へ進む」——そんなスマホならではの撮影フローにどこか味気なさを感じている今日この頃。もっと一枚一枚を楽しみながら撮りたい。そんな思いがずっと心のどこかにあったんです。
そこで今回紹介するのが、PGYTECHが手掛けた『RetroVa オールインワンセット』。


これは、iPhoneに装着するだけで、フィルムカメラのような体験が蘇るキット。
クラファン”Kickstarter”では、目標金額をはるかに超える約2,900万円以上もの支援を獲得していて、カメラ業界最大のイベント「CP+ 2026」でも注目を集めた話題作。
メールさんから使ってみてよとお声がけいただき、しばらく使い込んでみたので使用感を包み隠さずお伝えしていきます。iPhoneの写真撮影を次のレベルへ引き上げたい方は、ぜひ最後までお付き合いください。
- PGYTECH:RetroVa オールインワンセットをレビュー
- 特徴、メリット、デメリットを紹介
PGYTECH:RetroVa オールインワンセットの「特徴」
| 製品名 | RetroVa(レトロバ) オールインワンセット |
|---|---|
| メーカー | PGYTECH |
| 対応機種 | iPhone 16 Pro / 16 Pro Max / 17 Pro / 17 Pro Max |
| 操作系 | 物理シャッターボタン(半押しフォーカス/全押し撮影/長押し連写) マルチファンクションボタン コントロールダイヤル ズームレバー |
| 外部記録 | microSDカードスロット搭載(最大読み取り速度:312MB/s) |
| 望遠レンズ倍率 | 2.35倍 |
| MagSafe | 対応 |
| カラー | グラファイトブラック(ブラック×シルバーのツートンカラー) |
| 接続方式 | Bluetooth |
| 重量 | グリップ(16 Pro用):約63g ケース(16 Pro用):約35g |
| 価格 | 41,800円 |
RetroVa オールインワンセットは、大きく分けて3つの独自性を持つプロダクト。
- フィルムカメラのようなレトロデザインと本格的な物理操作
- 2.35倍望遠レンズで光学282mmの圧倒的な超望遠性能
- microSD対応でストレージ不足から解放
RetroVaの最大の特徴は、その名の通り「レトロ(Retro)×革新(Nova)」を体現したデザインにあります。
グリップ部にはレザー調の質感を採用し、金属調のシャッターボタンやコントロールダイヤルを組み合わせることで、クラシックなレンジファインダーカメラを思わせる外観に仕上がっています。


Bluetooth経由でiPhoneと連動するタイプ。半押しによるオートフォーカスや長押しでの連写、ISO感度・ホワイトバランス・露出補正の調整まで⋯撮影するときに求められる操作を直感的に行えるのが魅力です。
そしてこの「オールインワンセット」は、13枚構成の光学ガラスで構成された2.35倍マスター望遠エクステンダーレンズが付属。iPhone 16 Proが標準で搭載する5倍望遠レンズ(120mm相当)に装着することで、約282mm相当、最大でおよそ12倍相当の望遠撮影ができるようになります。


スマホ単体のデジタルズームとは異なり光学的に焦点距離を伸ばせるので、よりディテールを保った撮影ができるのが大きな特徴。遠くの被写体もシャープに捉えられる、ワンランク上の望遠表現を手軽に楽しむことができます。
また、「4K動画を撮り続けたら容量がいっぱいに…」というストレージ問題はあるあるの悩みなんですが、RetroVaはグリップ底面にmicroSDカードスロットを搭載してます(最大読込速度312MB/s)。
つまり、4K動画・RAWデータもiPhone本体の容量を消費することなく直接記録可能。容量不足を気にせずにシーンに集中してシャッターを切り続けられる——撮影体験そのものを底上げしてくれるのも特徴の一つです。
PGYTECH:RetroVa オールインワンセットの使用感
クラシックカメラを思わせるレトロな外観
実際にRetroVaをiPhoneに装着してみると、まず特筆したいのがルックスの完成度。
グラファイトブラックのケースにシルバーのグリップが組み合わさったツートンカラーは、1970〜80年代のクラシックフィルムカメラを彷彿とさせるレトロ感とガジェット感の洗練さがうまく融合しています。


グリップ単体の重さは63g・ケースが35gなので、iPhone 16 Pro(199g)と合わせると総重量は300gを少し超える程度。2.35倍望遠レンズを装着すると、それなりのボリューム感にはなっちゃいますが、逆にこの重さがカメラを持っている感じがして僕的には満足。
グリップのおかげで握りやすく、指への負担が少ないのが嬉しいですね。底面には1/4インチのネジ穴も配備されていて、三脚やミニグリップへの取り付けにも対応してます。


ケース素材は高強度PC(ポリカーボネート)製で、iPhoneをしっかり保護しながらもグリップの着脱がワンタッチでできるクイックリリースを採用。「ケースを付けたままグリップを外してポケットに入れる」という普段使いのシーンでもストレスなく使うことができました。
最大1,410mm相当。スマホとは思えない超望遠体験
RetroVaの最大の魅力といえば、やはり「2.35倍マスター望遠エクステンダー」。iPhone 16 Proのネイティブ5倍(光学120mm相当)の望遠レンズにこのレンズを装着すると、計算上は光学282mm相当の焦点距離に到達します。
デジタルズームを多用すれば理論上さらに上の1,410mm相当まで引き出せますが、光学282mm域でもその解像感は驚くほどシャープです。


子どもの運動会や発表会、旅行先の風景など⋯「肉眼では遠すぎる被写体」を鮮明に切り取れることが大きな魅力。スマホ撮影の常識を覆すほどのインパクトがありました。(超望遠で撮るときは三脚がマスト)
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光学系には贅沢にもEDガラス(低分散ガラス)を採用していて、色収差を抑えたクリアでコントラストの高い描写を実現していることもポイント。ただ、この望遠レンズはPGYTECH専用アプリとの併用が前提となっているので、iOS純正のカメラアプリでは一部機能に制限あり。基本的には専用アプリを使って撮影することになります。
物理操作で変わる!カメラらしい撮影体験
iPhoneで写真を撮るときって基本、画面をタップしてシャッターを切るのが一般的ですが、RetroVaではそうした操作とはひと味違う使い心地が味わえます。
グリップ側面の物理シャッターボタンは二段階式になっていて、「半押し」でオートフォーカス、「全押し」でシャッターが切れる仕様。この感触はフィルムカメラや一眼レフに慣れ親しんだ方なら思わず「これこれ」と感じるはず⋯!


さらに、コントロールダイヤルやマルチファンクションボタンを使えば、ISO感度・ホワイトバランス・露出補正といった設定をダイレクトに変更可能。画面操作に頼らず直感的にコントロールできるので、撮影のテンポを崩さずに済むのが大きなメリット。
ズームレバーの操作も滑らか。細かな焦点距離のコントロールがしやすく、どの程度ズームしているかが指先の感覚で分かるのも扱いやすいポイント。Bluetooth接続ながら遅延もほとんど感じられず、シャッターのレスポンスもまったく問題なかったです。
ストレージの限界を突破する撮影スタイル
iPhoneで4K動画を撮影すると、ストレージ問題は避けて通れない道。特にProResでは1分あたり数GBに達することもあるので、「ストレージが不足しています」という無慈悲なアラートに遭遇した方も多いのではないでしょうか⋯。
RetroVaは、グリップ内にmicroSDカードスロットを搭載し、最大読み取り速度312MB/sの高速アクセスに対応。4K動画やRAW写真を外部microSDへ直接記録できるので、iPhone本体の容量を気にせず撮影を続けられます。


ただ、充電しながら使うにはやや制限があるのでここは注意が必要なんですが⋯この仕組みがあるだけで撮影の自由度は大幅に広がることは確かですからね。動画をたくさん撮りたい時や旅行先のようなシーンでは特にありがたさを実感できるかと思います。
フィルムライクな描写を生み出す専用アプリ
RetroVaの魅力をより引き出してくれるのが、「PGYTECHアプリ」との連携。このアプリはリアルタイムでフィルムライクなレンダリングを行い、iPhone特有のシャープすぎる描写を程よく和らげてくれるというもの。


フィルムエミュレーションやカスタムフレーム、ウォーターマーク機能も用意されていて、プリントを前提としたフィルム写真のような”温かみ”のある仕上がりを”撮影時点で作り込める”のが魅力的です。
アプリのUIもビンテージカメラをモチーフにしたデザインで、操作しているだけでも気分が上がりますね。マニュアルではISO・シャッタースピード・ホワイトバランスを細かく調整できるほか、フルフォーマット記録にも対応するなど、本格的な撮影にも応えられる仕様となっています。


一方で、Apple純正の「カメラ」アプリとは操作感や挙動が異なる部分もあるので、慣れるまでに多少の時間がかかる点には注意が必要ですかね。
アプリのDLはこちらから
よくある質問をまとめました
- RetroVaはiPhone 16 Proでないと使えませんか?
-
iPhone 16 Pro / 16 Pro Max / 17 Pro / 17 Pro Maxに対応しています。ただし各機種ごとに専用品があるので、今回紹介した製品(型番:P-PG-127)はiPhone 16 Pro専用機となっています。
- 純正カメラアプリでも望遠レンズは使えますか?
-
基本的にはPGYTECH専用アプリとの組み合わせが推奨です。純正カメラアプリでもBluetoothシャッターを使うことができますが、望遠レンズの性能を最大限引き出すには専用アプリの利用が前提となります。
- microSDは何を使えばいいですか?
-
グリップは最大読み取り速度312MB/sに対応しているので、高速なmicroSDカードの使用がおすすめ。
目安としてはUHS-I/UHS-IIのV30以上、ProRes撮影を行う場合はV60以上のカードを選ぶと安心です。
- 4K60fps ProResの録画はできますか?
-
4K60fpsのProRes録画には対応していません。ProResおよびHEVC形式での記録自体には対応していますが、フレームレートには制限があります。
まとめ : iPhoneカメラを「道具」として極める方へ贈るキット


ということで、PGYTECH RetroVa オールインワンセットをレビューしました。メリット・デメリットは次の通りです。


- 物理ボタン・ダイヤル操作で「フィルムカメラ感覚」を再現
- 2.35倍光学望遠レンズで最大1,410mm相当の超望遠域に対応
- microSDスロットでストレージ問題を根本的に解決
- グリップとケースが着脱可能。日常使いと撮影を両立できる
- フィルムエミュレーション搭載Appとのシームレスな連携
- 望遠レンズのフル活用には専用アプリが必須
- 4K60fps ProRes録画には非対応
iPhoneカメラのポテンシャルを最大限に引き出しながら、撮影体験そのものをドラマチックに変えてしまう「RetroVa オールインワンセット」。
光学282mmの望遠性能に加え、物理ダイヤルによる直感的なコントロール、microSDスロット搭載、そしてレトロカメラを思わせるデザインなど⋯スマホ撮影をより本格的に楽しめる要素がしっかり詰まっています。現時点でも完成度の高い撮影キットのひとつと言えそうですね。
特にアプリのフィルムエミュレーションは、「デジタルなのにどこかフィルムらしい」絶妙な仕上がりが魅力。フィルムカメラの雰囲気は好きだけど、現像やスキャンの手間は避けたい。そんな方には特に相性のいい機能だと思います。
一方で、4万円弱という価格や専用アプリへの依存、4K60fps ProRes非対応といった点など⋯割り切りが必要な部分があるのも事実。それでも、スマホ撮影をよりカメラライクに楽しめるという点はしっかりと価値を感じられる仕上がりになっていると感じました。
「ちゃんとした写真を撮りたい。でも、重い一眼レフは持ち歩きたくない」そんなニーズに応えてくれる一台。気になった方は、ぜひ一度手に取ってその使い心地を体感してみてはいかがでしょうか。
- 今回紹介した商品は、こちら
カジュアルに気軽に写真を撮りたい方向けに、グリップのみのキットも販売されています
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