左右分離型+Alice配列キーボード「Mistel MD600 Alpha BT Black RGB」が快適すぎた
こんにちは、Yuma(@yuLog_jp)です。
新時代のキーボードに挑戦し続けるMistel(ミステル)の左右分離型60%メカニカルキーボード『MD600 Alpha』。パカッと割れる左右分離型で、扇状にキーが配列された”Alice配列”という少し特殊なキーボード。
一般的なキーボードは両腕を内側に狭めるようなフォームで、長時間のタイピングは肩や腕に負担がかかりがち。対して、左右分離型はキーボードが左右に分かれているおかげで、肩の広さに合わせた位置にキーボードを配置できる。つまり、両肩や両腕を広げた自然なフォームでタイピングできるので、肩や腕が疲れにくいことが特徴的です。
今回メーカーよりサンプルを送ってもらったので、打鍵感やどれくらいで慣れる?など気になる所も合わせて、Mistelの左右分離型キーボード「MD600 Alpha BT Black」をレビューします。
完全分離型+Alice配列で「導入までハードル高すぎ・・」って思ってたんですが、今ではもう他のキーボードには戻れないほどの良さを感じてます
長時間のタイミングで「肩や手首が痛すぎ」とお困りの方、劇的にラクになったので気になる方はぜひ参考にしてみてください!
- Mistel:MD600 Alpha BT Black RGB レビュー
- 特徴、メリット、デメリットを紹介
- 左右分離型 ヒノキのリストレストも併せて紹介
Mistel : MD600 Alpha BT Black RGBの「特徴」
製品名 | MD600 Alpha BT Black |
---|---|
メーカー | Mistel |
配列/キー数 | US配列/64キー |
スイッチ | Geteron G Proスイッチ各種 | Cherry MX RGBスイッチ
キーキャップ種別 | PBT2色成形 |
キーキャップ色 | ブラック(文字色:半透明) |
ホットスワップ | 対応 |
バックライト | 有り(RGB) |
マクロ機能 | ◯ |
連続使用時間 | 最大160時間 ※バックライト不点灯状態 |
重量 | 約795g |
サイズ | W343mm × D133mm × H30~38mm |
パカッと割れる左右分離型キーボードでお馴染みのMistel Baroccoシリーズより、60%タイプの新モデル「MD600 Alpha」。左右分離型というやや異色のモデルですが、肩や腕が疲れにくいという特徴を持ちます。
一般的なキーボードは、両手両肩が内側に狭めるようなフォームになりがち。対して左右分離型は、肩が開く=肩の広さに合わせてキーボードを配置できるので、両手両肩を広げた自然なフォームでタイピングできます。
さらに「MD600 Alpha」は、”Alice配列”という特殊なレイアウトを採用してることが魅力的。
Aliceレイアウトは、手の形や大きさ・各指の長さを考慮して、左右それぞれ扇状にキーが配置されたレイアウト。指や手首の移動を最小限に抑えて自然なスタイルでタイピングができる。長時間のデスク作業ではもう他のキーボードには戻れない良さがあります。
その他、後から軸を変えられるホットスワップ対応、キー入力パターンをプログラムさせられるマクロ機能の搭載、多彩なLEDモード、macユーザー向けのホットキー最適化モード(WinキーとAltキーの入れ替えなど)へ切替できるなど機能が盛りだくさん。
同梱品は、次の通りです
- キーボード本体
- USB-C to Cケーブル
- USB-C to Aケーブル(1.8m)
- キーキャップ引き抜き工具
- 磁石式チルト足 ×6
- 左右ユニット連結用ネジ ×2
- (取説類 ※)
少し特殊な配列でとっつきにくい印象がありますが・・もう他のキーボードに戻れないほど使い勝手が爆上がりしたので、macユーザー向けのおすすめ設定と合わせて紹介します!
Mistel:MD600 Alpha BT Black RGBの使用感
外観デザイン|左右分離型のAliceレイアウト
MD600 Alphaは、左右それぞれ扇状にキーが配置されたAliceレイアウトを採用。Fnキーやテンキー、矢印キーが非搭載の60%タイプとなってます。
一般的なキーボードはホームポジションに手を置くと手首が曲がってしまいますが、Aliceレイアウトは腕や手首を曲げることなく自然な体勢でタイピングできる。人間工学に基づいた配列であることが特徴的です。そのため、指や手首への負担を劇的に軽減してくれるのがAliceレイアウト最大の魅力。
キーの形状は、各キーによって形状が異なる”OEMプロファイル”を使用し、キーキャップは高耐熱・高耐久が特徴的な合成樹脂”PBT”素材を採用。印刷形式は、摩耗に強く印字された文字が消えない”2色成形”を採用したバックライトを透過できるタイプ。各キーの行によって傾斜・高さが違っていて、キートップ中央がくぼんでいることが特徴的です。
左ユニットの上部には、CapsLockの状態を示すLEDインジケータA
、無線接続や充電状態を示すB
、マクロプログラミングのステータスを示すM
が配備されてます。
樹脂仕上げのフレームで重厚感あり。左側面には、ペアリングボタンとBluetoothのON/OFFスイッチを配備。
背面には、macOSホットキーの最適化やキー割り当てを変更できる”DIPスイッチ”、滑り止めのゴムが搭載。マグネットで引っ付くチルト足を装着すれば、奥行きを高くしたり中央を高くしたり角度の調整ができるようになってます。
サイズや重さについて
本体サイズは、W343mm × D133mm × H30~38mm。Aliceレイアウトという特殊な配列なので、一般的なテンキーレスと比べると少し大きく感じるサイズかも。ただ、キーピッチは約19mmとスタンダードなので窮屈さを感じることなく押し間違えることもないかと思います。
ちなみに重さは、本体のみで約795gとそれなりに重量感があります。動かすシーンはそうそうないと思いますが・・持ち運びには適してません。
打鍵感について
MD600 Alphaの打鍵感は、コトコトッと深く沈むような手応えがあり心地よい打鍵音(Geteron G Pro 茶軸)。このコトコト音がやみつきになります。。
キーストロークは4mmでしっかりと沈み込みがありますし、作動点が2mmなので軽く押しても(半押し)でも反応してくれて長時間のタイピングでも疲れにくい感じ。OEMプロファイルでキートップが窪んでるので誤入力も少なかったです。
Aliceレイアウトなだけあって、ホームポジションから指の移動が最小限で済みますし数字の入力もしやすくミスタッチも少ない。コトコトッと打鍵音も控えめなので、会議中のタイピングも不快感を与えにくいかと思います。
ちなみにホットスワップ対応で、後から好みの軸に替えることもできます
キースイッチのラインナップは、Geteron G Proの「茶軸」「赤軸」「黄軸」「シルバー軸」とCherry MX RGBの「静音赤軸」と種類も豊富。キーボード沼に沈みたい方はどんどんカスタマイズしちゃってください。
どれくらいで慣れた?
MD600 Alphaは、ユニットが割れた左右分離型かつ、キーが扇状に配置されたAliceレイアウトという異色のキーボード。こんな変態キーボード慣れるのに時間かかるだろって思ってたんですが、僕は1時間で慣れちゃいました。
僕はKeychron K2を愛用していて、プロファイルも一緒でUS配列に抵抗なかったので時間がかからなかったのですが、個人的には慣れよりも疲れにくさに注目してほしい。長時間のタイピング時でも腕や手首がラクすぎて本当に疲れにくいんです。
MD600 Alphaはキーユニットが左右に分割されてる=肩幅に合わせて配置できるので、肩を丸めがちな一般的なキーボードより自然なフォームで入力可能。たったこれだけで腕や手首にかかる負担が全然違いました。
強いて戸惑った点を挙げるならば、Macでいう⌘キー
が少し特殊な配置だったり、矢印キー
が存在しなかったりするんですが、これは後述するおすすめの使い方でカバーできるので何ら問題なし。何気に、Bキー
が左右に1つずつあるのでこれも地味に便利だったり。
慣れるまでの時間は、今お使いのキーボードの種類によりけりで変わりそうですが、慣れなんか気にしなくてもいいほど劇的にタイピングが楽になるので、個人的にはそこまで気にしなくてもいいかな?と感じました。
ちなみに、付属するチルト足を装着すれば角度をつけたタイピングも可能。
角度調整は自由に調整できるんですが、フロントの高さが約30mm(キーキャップ込)とそれなりに高いので、左右を分離させて配置する場合はリストレストが必須アイテムになりそうです。
macユーザーでも使えるDIPスイッチ搭載|おすすめの使い方
MD600 Alphaは、WinキーやAltキーが印字されてるのでmacユーザーには不向きなん じゃ・・と思ってたんですが、ここは全く心配不要。左ユニット背面にあるDIPスイッチを有効にするだけで、macユーザー向けに最適化できます。
これをONにすれば、macOSに便利なホットキーが利用できたり、装飾キーの配置が変わるので、Apple純正キーボード(US配列)にグッと近づきます。
具体的には、次の最適化が行われます。
- 左Windows(Command)キーと左Alt(Option)キーの位置が入れ替わる
- Fn+Alt+所定のキー※操作で、ホットキー/マルチメディアキーを操作できる
US配列をお使いの方は、⌘cmd
キーの位置に違和感を覚えるかもですがこれなら安心。Alt
キーとWin
キーが入れ替わるので、⌘英かなAppと併せれば、英⇔かなの切替も指を大きく動かすことなく楽ちん。
その他、CapsLock
→左Ctrl
キーやFn
キーに割り振りできるSWも用意されてて、macのシステム側でキー割り振りを変更する必要もなし。まさにかゆいところに手が届く感じ!US配列のmacユーザーでもすぐに馴染んで使えるかと思います。
また、MD600 Alphaは矢印キーが無いんですが、これは左Win
+右スペース
+右Alt
キーを2秒長押しで、右下のキーを矢印キーに変更できます。
一応デフォルトで、Fn
+I/J/K/L
で↑/←/↓/→で矢印キー代わりになるんですが、右側の装飾キーって使う用途がないので僕は矢印キーを割り当ててます。
ちなみにMD600 Alphaは、有線1台+無線3台と計4台のデバイスに接続可能。切替方法は、Fn
+Z(有線)
、Fn
+X(無線1)/C(無線2)/V(無線3)
と長押しだけで済むのでこれも楽ちん。
中央スペースに空きができる左右分離型のメリット
左右分離型キーボードの地味に便利だったことが、パカッと割れたキーボードの中央に空きスペースができること。ここにスマホを置いて操作できるというメリットもあります。
デバイスチェック、ブログ執筆時の確認作業なんかに便利。ココにスマホがあると超絶触りやすいんですよね。ホームポジションから手を大きく動かさなくていいので作業が捗りまくり。他にも、iPadとかメモ帳置いてアイデアまとめるっていう使いかもありかも。
ちなみにMD600 Alphaは、ユニットを単独で接続できる左手デバイスとした使い方もできます。
マクロ機能やリマップの設定次第では重宝する機能になりそう。ゲームやクリエイターの方にあると嬉しい機能ですね。
MD600 Alphaに最適化されたリストレストと合わせて使いたい
MD600 Alphaは、フロントの高さが約30mmあるので(個人的には)リストレストが必須。同じくMistelから、左右分離型に設計されたリストレストも販売されてます。
価格はまあまあ高いんですが・・ヒノキ材が使われてるので、見た目の質感も高いですし、香りが心地よくリラックス効果を得られます。MD600 Alphaは約30mmとフロント高さがあるので、手首の負担を無くすにはリストレストはマストアイテムだと思ってます。
カラバリはナチュラルカラーの1色のみ。デスク周りによって見た目の相性があると思うので、僕は格安のデスクマットメーカーでお馴染みのYSAGiの合皮補修シートを貼りつけてます。
リストレストの有無で手首の負担に雲泥の差が出るので、ぜひこちらも合わせて検討してみてください!
まとめ : 肩や腕が劇的にラクになる左右分離型キーボード「Mistel MD600 Alpha BT Black」
ということで、Mistel(ミステル)の左右分離型キーボード「MD600 Alpha BT Black RGB」をレビューしました。メリット・デメリットは次の通りです。
- 左右分離型+Aliceレイアウトで肩・手首が疲れにくい
- コトコトッと深く沈み込む心地いい打鍵音
- macを最適化できるカスタマイズ性の高さ
- ホットスワップ対応
- マクロ機能やリマップの設定次第で左手デバイスとしても使える
- 60%タイプでも(Aliceレイアウトなので)サイズ感が大きめ
- フロント高さがあるのでリストレストは必須
個人的にはリストレストは必須。導入コストを考えると少し勇気のいる価格ですが、肩や手首がマジで楽になるというメリットはデカすぎ。Aliceレイアウトで左右分離型という少し特殊なキーボードですが、US配列でメカニカルキーボードをお使いの方は、違和感が少なくすんなりと移行できるかと思います。
個人的には左右分離型+Aliceレイアウトの沼にハマって、もう他のキーボードには戻れません・・
長時間のタイピングが本当にラクになりました。配列にちょっと抵抗がある方も、ぶっちゃけ慣れは慣れるので(?)ぜひ手に取って体験していただきたいです。
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