MiSTEL「AIRONE BT Black」レビュー | 究極の薄型メカニカルキーボードがワイヤレス化で完全体に進化した!


こんにちは、Yuma(@yuLog_jp)です。
今回紹介するのは、MiSTELのメカニカルキーボード『AIRONE BTBlack – US』。“メカニカルキーボードは分厚くてゴツい”という観念を根底から覆す、わずか14.6mmという驚異的な薄さを実現しながら、本格的なCherry MX ULPスイッチを搭載したキーボード。
しかも今回のモデルはBluetooth 5.0に対応したことで、モバイル性能が劇的に向上。持ち運べる高性能メカニカルキーボードの完成形と言っても過言ではないんじゃないかってくらいの仕上がりとなっています。


メーカーさんからサンプルを送っていただき、メインキーボードとして使い込んでみたので、気になった点も含めて使用感をレビューしていきます。黒くて薄くて、持ち運びもしやすいキーボードを探している方には刺さるキーボードでしたので、気になっている方はぜひ最後までご覧ください。
- MiSTEL:AIRONE BTをレビュー
- 特徴、メリット、デメリットを紹介
MiSTEL:AIRONE BTの「特徴」
| 製品名 | AIRONE BT |
|---|---|
| メーカー | MiSTEL |
| 配列/キー数 | 英語US/68キー |
| スイッチ | Cheery MX ULP |
| キーキャップ | ABS |
| キー印字 | レーザー刻印 +UVコーティング |
| ホットスワップ | ー |
| バックライト | RGB |
| マクロ機能 | ◯ |
| ポーリングレート | 1,000Hz (BT=125Hz) |
| Nキーロールオーバー | ◯ |
| メディアキー | ◯ |
| 接続方法 | 有線USB / 無線Bluetooth 5.0 |
| 重量 | 約305g |
| サイズ(mm) | W308.1×D99.6×H14.6 |
| 価格 | 36,800円 |
特徴を大きくまとめると、次の通りです。
- わずか14.6mmの極薄ボディにCherry MX ULPスイッチを搭載
- Bluetooth 5.0対応でマルチデバイス接続が可能
- 65%レイアウト+マクロ機能で生産性も妥協なし
AIRONE BTBlackの最大の武器は、何と言ってもその薄さ。厚さわずか14.6mm、重さ305gという驚きの軽量コンパクト設計でありながら、本格的なメカニカルスイッチ「Cherry MX ULP」を搭載。キーストローク1.8mm・作動点0.8mmという仕様で、薄型ながらもしっかりとしたクリック感と打鍵感を実現しています。


ノートPCのペコペコしたキーボードとは違って、メカニカルならではの「カチカチ」という心地よいフィードバックが得られます。CNCアルミニウムケースを採用しているので薄型でありながら剛性感も抜群。タイピング時のたわみや軋みは一切ありません。
そして、前モデルからの最大の進化ポイントがワイヤレスで使えること。Bluetooth 5.0に対応したことで、最大3台のデバイスとペアリングが可能に。デスクトップPC、ノートPC、タブレットなど、仕事とプライベートで複数デバイスを使い分けている方にとってはもう手放せない機能ですよね。


もちろん有線接続(USB-C)にも対応していて、充電しながら使うこともできますし、遅延を気にするゲーミング用途でも安心。
また、コンパクトな65%レイアウト(68キー)を採用してますが、機能面でも妥協なし。Fnキーとの組み合わせで全てのキー操作に対応できますし、3層のマクロレイヤーを搭載しているのでよく使うコマンドやショートカットを自由にカスタマイズ可能。
さらにN-Key Rollover(全キー同時押し対応)にも対応しているので、高速タイピング時の取りこぼしもゼロ。プログラマーやライターなど、キーボードを酷使するプロフェッショナルの要求にも十二分に応えてくれる仕様となっています。RGB バックライトも搭載されてるので、暗い環境でも快適に作業できるのも嬉しいポイントですね。
同梱品はこのような感じとなってます


- キーボード本体 x 1
- キーボードバッグ x 1
- USBケーブル(Type-A to C) x 1
- USBケーブル(Type-C to C) x 1
MiSTEL:AIRONE BTの使用感


ただひたすたらにカッコいい佇まい
まずは外観から。マットブラックに仕上げられたCNCアルミニウムケースは、高級腕時計のような質感で触れるだけで所有欲がムクムクと湧き上がってきますね。。本体サイズは308.1×99.6×14.6mmとコンパクトで、重さ305gという軽さも絶妙にいい。


キーキャップはABS製の超薄型タイプ。表面はわずかにテクスチャ加工が施されていて、指先に吸い付くような絶妙なフィット感があります。


ただしこの薄さと引き換えに、残念ながらホットスワップには非対応。カスタマイズはできませんが、むしろカスタマイズしなくてもいいほど、デザインが完成されてる。エッジ処理も美しくて、「機能美」という言葉がピッタリの佇まいですね。
デスクに置いた時の存在感ももちろん良くて、ミニマルながらも確かな主張あり。MacBookやiPadなどデザイン性の高いデバイスと並べても全く見劣りしないどころか、むしろデスク全体の格を一段上げてくれる存在感。この黒さ・・とりあえずカッコいいという最強の武器を持ってますし、モノが良いのでどんなデスク環境にも馴染みやすいと思います。
Cherry MX ULPクリッキーの打鍵感が病みつきになる
さて、肝心の打鍵感について。一言でいうと最高。。Cherry MX ULPはキーストローク1.8mmという極浅設計ですが、「カチッ」という明確なクリック感と抵抗感をしっかりと両立してます。
クリッキースイッチがこちら
クリッキー特有の「カチカチ」という音は、オフィスや図書館では少し気を遣うレベル。ただ不快な高音ではなくて澄んだ心地よい音質なので、個人的には全然アリ。むしろこの音がタイピングのリズムを作ってくれて作業に集中できるんですよね。静かな環境での使用が多い方は、タクタイルモデルを選ぶのもありかもしれません。
作動点0.8mmという浅い設定のおかげでレスポンスが異常に速い。思考と指の動きがほぼゼロラグで連動する感覚は一度味わうと通常のキーボードには戻れなくなります。あと、薄型スイッチなので指の移動距離が少なくて済むのも大きなメリットですね。


ただし、ストロークの浅さに慣れるまでは少し時間が必要かも?一般的なメカニカルキーボード(ストローク3〜4mm)から乗り換える場合は、はじめの数日は覚悟しておく必要があるかもです。
N-Key Rolloverと安定性が生み出す信頼感
AIRONE BTは、ゲーミング用途やプログラミングで重要となるN-Key Rollover(全キー同時押し対応)もしっかり搭載。Bluetooth 5.0に対応したことで接続の安定性も申し分なく、途切れや遅延を感じたことが一度もなかったです。


3台までのデバイス切替も簡単で、Fn+XCVキー同時押しするだけ。MacBookやiPad、Windowsなど異なるOS間でも全く問題なくシームレスに切替できました。
キーボード本体の安定性も申し分なく、激しくタイピングしても滑ることがほとんどない。底面には滑り止めのゴム足が配置されていてデスク上でしっかりと固定されます。


チルト角度は固定されてますが、元々薄型設計なので傾斜がなくても手首への負担は少なめ。気になる方はリストレストを用意してもいいかもです。
バッテリー持ちについては、1,200mAhのバッテリーを内蔵していて、バックライトOFFで約80時間持ちます。1日8時間使うならば、10日に1回程度の充電で事足りる・・・と考えると許容範囲ですかね。ちなみに、バックライトONでの連続使用時間は約6時間です。


最大輝度で常時点灯させるとさすがにバッテリー消費は早くなりますね、、サイズ感を考えるとここはトレードオフででしょう。。
ちなみに前面にはUSB-Cポートが2つ配置されているので左右どちらからでもケーブルを接続可能。デスク周りやPCの位置に合わせて使い分けられるので、こういうところの細かい使い勝手が地味に大切だったります。
65%レイアウト。はじめの1週間は修行です
このキーボードは65%レイアウト。フルサイズやテンキーレスから乗り換える場合、普通に戸惑います。
特にHome、PageUp、PageDownなどの特殊キーがEnterキー右側にあるので、初めてこのレイアウトを使う方は必ずといってもいいほど打ち間違えると思います。


あと、ファンクションキーを押すには組み合わせが必要なので、「あれ、どのキーだっけ?」と一瞬手が止まることが頻発します。
でもこれ、ほんとにに最初だけ、どのキーボードもそうですよね。1,2週間みっちり使えば指が勝手に動くようになります。むしろ慣れてしまうと、コンパクトさゆえに指の移動距離が少なくて、タイピング効率が向上した気がします。ホームポジションからのアクセス性が良いので、右手をマウスに持ち替える距離も短くなる。よって結果的に作業スピードが上がりましたね。
マクロ機能とカスタマイズ性で生産性を爆上げする
3層のマクロレイヤーが使えるのは想像以上に便利。よく使うショートカット、定型文、プログラミングのスニペットなど、何でも登録可能。例えば「Ctrl+C → Ctrl+V」の連続操作を1キーで実行したり、「git commit -m “”」といったコマンドを一発で入力したり。地味なんですが、毎日数十回、数百回と繰り返す操作のことを考えると、効率化は絶対にしておくべきですよね。


Fn+,./同時押しでレイヤーを切替できるマクロの登録方法はちゃんと複雑なので、説明書をみながらですね。あとは、キーボード側に設定が保存されているのでどの環境でも同じマクロが使えるのはメリットの一つ。クラウドに設定を同期する必要もないので、セキュリティ面でも安心ですね。
リマッピングにも対応しているので、Caps LockをCtrlに変更するなど自分好みのキー配列にカスタマイズ可能。特にVimやEmacsなど、特殊なキーバインドを使うエディタを愛用している方にはこの機能は必須でしょう。
まとめ : モバイルメカニカルキーボードの完成形


ということで、MiSTELのAIRONE BTをレビューしました。メリット・デメリットは次の通りです。


- わずか305gの超軽量設計でバッグに入れても負担にならない
- Cherry MX ULPクリッキーの打鍵感が病みつきレベルで最高
- 最大3台のデバイスに接続できて切替も楽ちん
- ブラック×CNCアルミケースの質感が心躍る
- クリッキースイッチの打鍵音は使う場所を選ぶ
- RGB点灯ユーザーはバッテリー持ちが気になるかも
- 価格が4万円近くと手が出しづらい価格
“薄型軽量”と”本格的なメカニカルキーボード”という、一見相反する要素を高いレベルで融合させたプロダクト「MiSTEL AIRONE BT」。Cherry MX ULPスイッチによる確かなタイピング感、Bluetooth 5.0とUSB-Cの両対応による柔軟性、そして圧倒的な薄型軽量設計により、デスクワークからモバイルワークまで、あらゆるシーンで活躍してくれました。
やっぱり気になるのは4万円近くという価格ですかね。。確かに安くはないんですが、この薄さでこのタイピング品質やAppleのMagic Keyboardに近い質感を実現したキーボードって他にほとんど存在しませんからね。一度使い始めるともう今までの厚みのあるキーボードには戻れなくなる、そんな魔力を秘めたプロダクトでした。
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