AI搭載マインドマップ/フローチャート作成ツール「GitMind」レビュー
こんにちは、Yuma(@yuLog_jp)です。
マインドマップと言えば、思考を見える化させることで発想が広がり、ビジネスや学習など様々なシーンで解決案を生み出す際に役立つ発想手法の一つ。僕はアイデアをまとめたい時、サイトマップ構成やコンテンツを考える時によく使ってます。
今回紹介するのは、「GitMind」というマインドマップやフローチャートの作成ツール。
無料プランを始め、月額、年額の3種類のプランを展開しており、ブラウザ版・PC版(Mac,Win)・スマホ版(iPhone/iPad,Android)で利用できるマインドマップ作成ツールです。豊富なテンプレートが用意されていて用途別にすぐにマップを作成可能。中でもGitMindはChatGPTなどの生成AIが搭載されてることが魅力的です。
メーカーより有料プランを使う機会をいただいたので、基本機能やAIマインドマップ生成ってどんなものか?を踏まえて、GitMindをレビューしていきます。
- GitMind レビュー
- 特徴、メリット、デメリットを紹介
GitMindの「特徴」
今回紹介するのは、深センWangxu Technology Co.の傘下会社が提供しているAI搭載マインドマップ作成ツールの『GitMind(ギットマインド)』。
GitMindって何ができるか?をざっくりとまとめると、次の通りです。
製品名 | GitMind |
---|---|
開発元 | WANGXU TECHNOLOGY (HK) CO., LIMITED |
機能 | AIマインドマップ生成 AIチャット AI画像生成 ファイル→マインドマップ変換など… | マインドマップ,フローチャート作成(70種類以上のテンプレート)
AI種類 | ChatGPT 4.0 Claude 3.5 Sonnet Claude 3 Opus Gemini 1.0 Pro Gemini 1.5 Pro | ChatGPT 3.5
対応OS | Windows iOS/iPadOS Android | macOS
対応言語 | 日本語,英語,中国語,スペイン語,フランス語など… |
プラン | 月額プラン ¥2,900/月 年額プラン ¥875/月 | 無料プラン ¥0
「GitMind」は、マインドマップやフローチャート、組織図や関係図などを作成できるソフトウェア。ブレインストーミングをはじめ、プロジェクト管理やメモ取りなど様々なシーンで、アイデアを視覚化することで情報やデータを整理することに役立ちます。
macOSやiOS/iPadOS・Windows・Androidの専用ソフトが用意されてることを始め、ブラウザでも使えるのでPCへの負担を抑えて動作が軽いことも特徴的。各デバイス間の自動同期にも対応。全てのファイルを一括管理できるクラウドベースで使えるのも魅力的です。
特筆すべきは、ChatGPTなどのAI機能が搭載されていること。具体的には、以下のような機能が使えます。
- AIチャット
- 名前の通りAIとチャットできる機能だが、各分野(マーケティング、アナリスト、教師、法律など..)に特化したAIエージェント内蔵より、専門的な内容でも支援してくれる
- AI画像生成
- テキストや説明文を入力することで画像を生成してくれる機能(ダウンロードや共有もできる)
- AIマインドマップ生成
- テキスト入力やWebサイト、画像をアップロードすることで、生成AIがマインドマップを作成してくれる機能
- ファイル要約を作成
- ファイル(PDF/DOC/DOCX/PPTX)をアップロードすることで内容を読み取り、マインドマップに変換してくれる機能
中でも”AIマインドマップ生成”はかなり実用的。個人的には、ブレストしてマインドマップに書き留める際に、気付かない観点からのアイデアは生成AIを使うシーンが多かったのですが・・。AIマインドマップ生成を使えば、今までの生成AIに聞く→マインドマップ化させる…という手間がいらなくなるので、このあたりから得られるメリットは結構大きかったです。
無料版と有料版の違い
GitMindには、マインドマップ作成等のファイル制限がない「個人版」と、使う回数によってクレジットで管理する「クレジットライセンス版」の2種類のプランがあります。
個人版では、マインドマップ作成が10枚まで・30クレジットが付与されるという制限のある「無料版」と、枚数に制限がほぼない「有料版(年額と月額会員)」の2種類を用意。
クレジットライセンス版では、AIマインドマップ生成やAI要約機能などの”使用回数”で制限がある「300クレジット」「1,000クレジット」「5,000クレジット」の3種類が用意されてます。
個人版の無料と有料で使える機能の違いは、次の表の通りです
GitMindで使える機能 | 無料版 | 有料版(年額) | 有料版(月額) |
---|---|---|---|
マインドマップ作成数 | 10 | 無制限 | 無制限 |
ホワイトボードへの画像挿入数 | 10 | 30 | |
マインドマップへの画像挿入数 | 30 | 500 | |
プラネットの利用/メンバー数 | 1/5 | 5/30 | |
出力する際の画質 | 標準 | HD | |
クレジット付与数 | 30 | 2,000 | 300 |
Chatモデル | 基本 | 高度 | |
Chatネットアクセス | ー | ◯ | |
マインドマップのプラグイン | ー | ◯ | |
Chat画像認識 | ー | ◯ | |
ファイルとチャット | ー | ◯ | |
リンクとチャット | ー | ◯ | |
Chatモデルの切替 | ー | ◯ | |
費用 | 0円 | 875円/月 | 2,900円/月 |
マインドマップやフローチャートの作成を日常的に使う方には、10枚までと制限がある無料版は物足りなさがあるので、有料版の契約が必須になりそう。対して使用頻度が少ない方には、使用回数で管理される「クレジットライセンス版」のほうがベター。
無料版ではメイン機能であるAI搭載のマインドマップ作成が10枚まで使えるので、まずは無料版で使用感をお確かめください!
GitMindの基本的な使い方
GitMindでは、AI搭載のマインドマップ生成やファイル要約、AIチャット、AI画像生成が可能なツール。専用ソフトをインストールしなくてもブラウザベースで使える点が魅力的。
ここでは、メイン機能であるマインドマップ生成の使い方をサクッと紹介しておきます。以下の数ステップで完了できちゃいます。
まずは、GitMind公式サイトにアクセスします。ログインが必須なので、アカウントを作成するかGoogleと連携するかでアカウントを用意しておきましょう。
上のメニューバーの「機能」から使用したいツールを選択しましょう。
まずは、ページ上部に表示される「使ってみる」をクリック。
プロンプト画面がポップアップされるので、マインドマップを作成したい文言を入力します。ここでは仮に、「読書感想文を作成してください」と入力して、1クレジット使って「作成」をクリックします。
すると一瞬でマインドマップが自動的に作成完了。すごく簡単で抽象的な文面だったので、返ってきた答えも一般的でしたが、たったこれだけでマインドマップを簡単に作成できちゃいます。
右側にはAIのチャットルームとなっていて、ここからも対話することが可能。間違った内容であれば直接ノードやテキストを編集するか、Chatで編集してもらったマップに置き換えや挿入することもできます。
基本的な使い方はたったこれだけで完了します。
なおプロンプト画面では、生成AIの種類(ChatGPT 3.5/4.0、Claude 3.5 Sonnet/3 Opus、Gemini 1.0 Pro/1.5 Pro)や言語(10種類)が選択できます。残クレジット数もここで確認できるUIで分かりやすい。
ちなみに他で使える機能としては、300文字と制限のある「プロンプト」以外に、3,000文字までの「長文」、ファイルアップロードから内容を読み取りマップを作成できる「PDF/Doc」、リンクを入力してマップを作成できる「ウェブサイト」、アップロードした画像からマップを作成できる「画像」を選択できます。
AI搭載マインドマップ作成ツール「GitMind」の使用感
少しだけ深堀りして依頼してみる
先ほどは抽象的すぎたので、今度は違う内容で少し深堀りして依頼してみます。
するとこのような回答が届きました。思ったより的を得た答えが返ってきて結構驚いてます。日本語もおかしな表記がありませんし、アイデアや思考の整理をするには一瞬で答えが出てきてこれは助かる!
よく考えれば、マインドマップは考えを描き出す手法なのに、めちゃくちゃAIに頼って考えてないことに気が付きました。これでいいのか・・。。
また、アイデアフローという機能が面白かったので紹介しておきます。いわゆるiPhoneのメモ帳みたいな機能で、アイデアを瞬時に記録・リスト化して表示できるというもの。
アイデアの書き出しやメモ、コンテンツなど様々な用途で使えるだけでなく、自分で使う「個人フロー」とチームで使う「グループフロー」の2種類を展開。特にグループフローが実用的で、メンバーはアイデアの共有や閲覧・コメントが可能。アイデアを適切に、公平に評価するために匿名で投稿される仕組みで、イイねボタンまで備わってます。
さらに凄いのがAI分析機能。これは各々で出したアイデアをAIが整理して、キーワードボリュームや傾向を読み取り、提案までしてくれるという驚きの機能。先ほどのSNSの話をテーマとして、考えられるアイデアを出し合ってみました(この機能を使うには、最低10個のアイデアが必要)。
するとこんな分析レポートを作成してくれます。
出てきたアイデアの概要やキーワード・傾向、さらに今後の提案までレポートとして作ってくれます。出てきたアイデアをまとめる必要がないので議事録代わりとしても使えます。全体を俯瞰して見れるUIも個人的に好みですし、メンバーで共有できるのでまるでブレスト+AIが融合したような機能でした。
豊富なテンプレートでシーンに応じて使い分けられる
GitMindでは、マインドマップやフローチャート作成するためのテンプレートが約70種類以上と豊富。マインドマップでは、ビジネスや教育目的など。フローチャートでは、組織図やベン図、プロジェクト/部門組織図など実用的なものが揃ってます。
組織図や年表などPCで一から作るのってかなり面倒ですが、これだけテンプレートが揃ってるので結構な時短に繋がりそう。中には、「コナン劇場版まとめ」というテンプレートがあったり遊び心も入ってるので結構面白かった。気になる方はぜひ覗いてみてください。
ブラウザ対応|動作が軽くてストレスなし
思考を整理するマインドマップ作成にあたって大事な要素がスピード感。僕は今まで他社のマインドマップAppを使ってたんですが、動作速度がデバイス環境に依存するので、「重くてストレス・・」って結構あったんですが、GitMindは想像以上に動作が軽くて快適でした。
トピック追加やスタイルを編集してももっさり感が出ないといいますか、ブレストの場面でスピード感って結構重要じゃないですか。キーボードのショートカットにも対応してますし、マウスで直感的な操作がサクサクできるのはかなり助かる。マップやチャートを長い時間をかけて作業してみましたが、全然重くならなくて驚きでした。
まとめ : 魅力的なAI機能が詰まったマインドマップツール「GitMind」
ということで、マインドマップ作成ツール「GitMind」をレビューしました。メリット・デメリットは次の通りです。
- AI搭載で自動でマインドマップを作成できる
- ファイルや画像生成などAI機能が優秀
- ブラウザで使えてクラウド一括管理!デバイスに依存せずに使える
- 動作が軽くてストレスフリーの操作感
- 有料契約が必須(無料版は10枚までと実用的じゃない)
- 思考を整理するマインドマップをAIに書いてもらうのはどうなのか…
数多く存在してるマインドマップツールの中でAIが搭載している点はかなり希少。生成AIの種類も選べたりテンプレートも多いので、ここぞというシーンや普段使いまで幅広い用途で使えるのはGitMindならでは。マップ作成の共同作業にも対応し、マップの管理・共有・作成をチームとして使えるのでプロジェクト管理としてはかなり実用的でした。
気になった点を最後に挙げておくと、思考整理を目的とするマインドマップ作成をAIに任せていいのか・・という疑問が残ったので、あくまでAIはアイデアに行き詰まった時や違う観点からの考えを出してほしい時に使うと、マインドマップ本来の使い方ができるかな?と感じました。
ブラウザ対応で動作が軽く操作性も高いマインドマップツール「GitMind」。今のツールで不満を感じてる方は、ぜひ無料版から触れて試していただきたいです!
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