Apple Watch Series 10 長期レビュー|ジェットブラックは傷が目立ちやすい?9→10で進化したポイントを紹介


こんにちは、Yuma(@yuLog_jp)です。
Appleから2024年に発売した新モデルの「Apple Watch Series 10」。Apple Watch史上最も薄く&最も大きいディスプレイ搭載で話題になるなど、主にディスプレイ性能が大きくアップグレードされました。


アルミニウムケースでは、黒好き待望の”ジェットブラック”が新登場。アルミニウム初の光沢と艶のある美しい仕上がりで、価格は据え置きで59,800円から。今年はApple争奪戦に勝って発売日当日に入手!発売から半年間使ってみたので、Apple Watch 10をレビューしていきたいと思います。





ジェットブラックは傷が目立つのか?前作Apple Watch 9との違いも合わせて紹介します!
- Apple Watch 10をレビュー
- 特徴、メリット、デメリットを紹介
- Apple Watch 9→10で進化したポイントを紹介
Apple Watch Series 10の「特徴」


モデル | Series 10 |
---|---|
サイズ | 42mm/46mm |
ケース素材/カラー | ジェットブラック、ローズゴールド、シルバー) チタニウム(スレート、ナチュラル、ゴールド) | アルミニウム(
ディスプレイ | 2,000ニト 広視野角のOLED | 常時表示ディスプレイ
ディスプレイ素材 | サファイアクリスタル(チタニウム) | Ion-Xガラス(アルミ)
SiP | S10 SiP(64bit)/4コアNeural Engine |
ストレージ | 64GB |
バッテリー | 最大18時間 ※低電力モードで最大36時間 |
高速充電 | ◯ ※30分で80% |
ダブルタップ | ◯ |
ウェルネス | 心電図 心拍数 転倒/騒音検出 衝突事故検出 周期記録 睡眠記録 睡眠時無呼吸の通知 | 血中酸素濃度
センサー | 光学式心拍センサー(第3世代) 皮膚温センサー 血中酸素ウェルネスセンサー コンパス 常時計測の高度計 加速度センサー(最大256G) 環境光センサー 水温センサー | 電気心拍センサー
オーディオ | 内蔵スピーカー メディア再生機能 |
耐水性能 | ◯(50m) |
防塵/待亀裂性能 | ◯(IP6X) |
携帯電話通信 | GPS+Cellular | GPS
国際ローミング | ◯ |
Bluetooth | 5.3 |
重量 | チタン:34.4g(42mm) アルミ:36.4g/35.3g(46mm) チタン:41.7g(46mm) | アルミ:30g/29.3g(42mm)
価格 | 59,800円~ |
“Apple Watch史上最も薄く&最も大きいディスプレイ”と謳っている通り、Series 10ではディスプレイ性能やサイズが大きくアップデート。画面の表示領域が大きく拡大されて、ケースサイズが大きい49mmのApple Watch Ultraよりも約3%も大きく見えるようになりました。


今までのモデルはケースサイズが41/45mmでしたが、S10からは1mm大きくなり「42mm」と「46mm」の2種類に。今までのバンドと互換性があるので、新しくバンドを買い替える必要もありません。
ケースサイズが大きくなったことも特徴の一つなんですが、驚くべきはそのスリムさ。歴代最薄の9.7mmまで薄くなりました。


そして特筆すべきは、アルミニウム素材から新色ジェットブラックが登場。もう黒好きにはたまらない美しさがあります。


その他の特徴として、チップ(SiP)の進化、約30分で0→80%までの高速充電に対応、睡眠時無呼吸通知の対応、水温センサーや内蔵スピーカー搭載などが挙げられます。価格はS9と同じく据え置き価格で、59,800円から購入できます。

Apple Watch Series 10の使用感


新色「ジェットブラック」がカッコよすぎた
このために買ったと言っても過言でないほど、今作はジェットブラックがカッコよすぎました。深い漆黒で美しすぎる。


Apple Watchとしてはこの黒は初めて。Series 9ではミッドナイトというネイビーよりの黒がありましたが、ジェットブラックは本当の黒色。色味はiPhone 7で採用されていたジェットブラックと似た色合いです。
しかもこの色味を体験できるのは、一番安価なアルミニウム素材であるのも嬉しい。今までのアルミニウムは光沢の無いマットな質感が印象的でしたが、ジェットブラックに限っては艶有りの光沢仕上げという特別仕様。


歴代を遡ると光沢感ある素材はステンレスくらい。一番リーズナブルなアルミニウムでこの黒さを体感できるのは嬉しすぎる。
筐体裏面は今までの継ぎ目のあるデザインが無くなり、ディスプレイと筐体が分かれるデザインに刷新。


今まではセンサーと筐体の継ぎ目に汚れが溜まりやすく結構ストレスだったんですが、この設計変更は地味に嬉しい。黒は特に汚れが目立ちやすい色なのでメンテナンスという面でも助かります。
史上最も大きいスクリーン領域で画面が見やすく
Series 10はApple Watch史上最も大きいスクリーン領域を搭載。Apple初の広視野角のOLEDを採用したことで、斜めから見た時の明るさが最大40%も向上しています。


明るさは最大2,000ニトでS9からは代わりありませんが、斜めから見えやすくなったので常時表示で時刻を確認する方には助かる仕様。ちなみに画面領域は、S3からは最大75%、S4,5,6,SEからは最大30%、S7,8,9は最大9%広くなってます。
画面がデカいというApple Watch自体に賛否両論あるものの、Watch画面でフリック入力をする僕にとってもは画面領域が広いとかなり嬉しい。


さらに、常時表示ディスプレイのリフレッシュレートが1秒に1回に大きくアップデート(Series 9では1分に1回でした)。一部の文字盤では、画面を見ていない時でも秒針を刻む姿を見られる、時計そのものの姿を見られるようになったのが地味に嬉しかったです。





前作S9は購入メリットが得られなかったものの、今作S10は画面の見えやすさだけでも購入価値はあるかも。45→46mmとたかが1mmですが、体感的には大きく変わった1mmでした
装着感が増した歴代最も薄い筐体サイズ
Series 10のもう一つの魅力といえばココ。筐体サイズが10.7mm→9.7mmと1mm小さくなったことでフィット感が快適になりました。


1mmという僅かな数値ですが、体感的にはこの差は大きいもの。冬場のスーツは袖口に引っかかりがちですが、S10のスリムさであれば引っかかりにくい。他にも、トレーニング中の動作で手首の動きを邪魔しにくかったりと、日常生活で得られるメリットは結構ありました。


チップやDigital Crown・スピーカーなど全てのパーツ類を一から見直したことで、この薄さを実現しているそうです。
ちなみに重さは、歴代モデルよりも少しだけ軽くなってます。
モデル | Series 10 | Series 9 | Series 8 |
---|---|---|---|
重量 | チタン:34.4g(42mm) アルミ:36.4g/35.3g(46mm) チタン:41.7g(46mm) | アルミ:30g/29.3g(42mm)ステン:42.3g(41mm) アルミ:38.7g/39.0g(45mm) ステン:51.5g(45mm) | アルミ:31.9g/32.1g(41mm)ステン:42.3g(41mm) アルミ:38.8g/39.1g(45mm) ステン:51.5g(45mm) | アルミ:31.9g/32.2g(41mm)
30分で0%→80%まで高速充電できるようになった
S10では充電性能も大きく向上。たった30分の充電で0%→80%まで高速充電できるようになりました。


実際に計測した結果がこちら。参考に、前作Series 9とUltraも一緒に載せておきます。※いずれも0%から計測
充電時間 | Series 10 | Series 9 | Ultra |
---|---|---|---|
10分 | 25% | ー | ー |
20分 | 51% | ー | ー |
30分 | 79% | 53% | 40% |
45分 | ー | 80% | ー |
60分 | ー | ー | 76% |
結果、ほぼスペック通り。前作Series 9は45分で0%→80%の充電だったので、15分も速くなったのは大きな進化と言えそう。
ちなみに、80%以降の充電は”バッテリー充電の最適化”をONにしているので計測してません。が、Apple公式では100%までの充電にかかる時間は約60分と記載あり。





これだけ速い充電速度だと、スキマ時間をうまく使えば1日中使いっぱなしできますよね!
睡眠時無呼吸の通知が可能に
ウェルネスの進化といえばコレ。Series 10では、睡眠時無呼吸の可能性がある場合に通知を受け取れるようになりました。
これはApple Watchの加速度センサーを使うことで、数晩にわたって呼吸の乱れの増加が検出されると通知が送信されるというもの。そのため使用するには30日間ほどの期間を要することになります。


寝ている間に無呼吸通知が届くわけはないので注意が必要ですが、そもそもApple Watchは医療診断ツールではなく、あくまで可能性を教えてくれるもの。詳しくは医師や医療チームに相談するものなので、自身の体調の兆候を知っておく・・という面ではあると助かる機能です。
ちなみにS10では、8分間の充電で8時間の睡眠を記録できるほど充電速度がアップしてます。こんな面でも高速充電の恩恵が受けられるのは助かる!
バッテリー持続時間は相変わらずの18時間
バッテリー時間はSeries 9から変わらずで最大18時間。低電力モードだと36時間。ここも変わっていません。


薄型&軽量で省電力化できているのに18時間まで伸ばせている、と言えば凄いことなんですけどね・・。
S10では短時間で高速充電できるようになったので、スキマ時間に充電癖を付ければ、この”18時間”は気にならないかと思います。ただ他のスマートウォッチは当たり前のように長く使えるので、ここはAppleさん頑張ってほしい…。
ジェットブラックの傷は目立ちやすいのか?
光沢が美しいジェットブラッは、傷が付きやすいという意見がチラホラ。約半年間使ってみたジェットブラックがこちらです。




半年間ケースも付けずに何も気にせず使いましたが、思ったより傷が付いていないな..という印象。よーく見れば細かな擦りキズがあるんですが、目立ちは少ないほうかと。というか傷より指紋のほうが個人的には気になる。


そもそも腕時計ですから傷が付くのは当たり前なんですが、光沢ジェットブラックという色のおかげで、傷は目立ちにくいんじゃないかな?という感じ。「傷は絶対イヤ・・」という方はケースを付けておきましょう。
ケースごとの傷つきやすさもレビューしてるので、よければご参考に


Apple Watch Series 9と10の「違い」を比較|進化した7つのポイント


想像以上にアップグレードされたSeries 10。せっかくなので歴代モデルたちと比較してどこが進化したのか簡単に紹介しておきます。
比較表がこちら。相違点を赤字で示してます
モデル | Series 10 | Series 9 | Series 8 |
---|---|---|---|
サイズ | 42mm/46mm | 41/45mm | |
ケース素材/カラー | ジェットブラック、ローズゴールド、シルバー) チタニウム(スレート、ナチュラル、ゴールド) | アルミニウム(ステンレススチール(グラファイト、シルバー、ゴールド) | アルミニウム(ミッドナイト、スターライト、シルバー、ピンク、(PRODUCT)RED)ステンレススチール(グラファイト、シルバー、ゴールド) | アルミニウム(ミッドナイト、スターライト、シルバー、(PRODUCT)RED)
ディスプレイ | 2,000ニト 広視野角のOLED | 常時表示ディスプレイ2,000ニト | 常時表示ディスプレイ1,000ニト | 常時表示ディスプレイ
ディスプレイ素材 | サファイアクリスタル(チタニウム) | Ion-Xガラス(アルミ)サファイアクリスタル(ステンレス) | Ion-Xガラス(アルミ)|
SiP | S10 SiP(64bit)/4コアNeural Engine | S9 SiP(64bit)/4コアNeural Engine | S8 SiP(64bit) |
ストレージ | 64GB | 32GB | |
バッテリー | 最大18時間 ※低電力モードで最大36時間 | 最大18時間 ※低電力モード対応 | |
高速充電 | ◯ ※30分で80% | ◯ ※45分で80% | |
ダブルタップ | ◯ | ー | |
ウェルネス | 心電図 心拍数 転倒/騒音検出 衝突事故検出 周期記録 睡眠記録 睡眠時無呼吸の通知 | 血中酸素濃度心電図 心拍数 転倒/騒音検出 衝突事故検出 周期記録 睡眠記録 | 血中酸素濃度|
センサー | 光学式心拍センサー(第3世代) 皮膚温センサー 血中酸素ウェルネスセンサー コンパス 常時計測の高度計 加速度センサー(最大256G) 環境光センサー 水温センサー | 電気心拍センサー光学式心拍センサー(第3世代) 皮膚温センサー 血中酸素ウェルネスセンサー コンパス 常時計測の高度計 加速度センサー(最大256G) 環境光センサー | 電気心拍センサー|
オーディオ | 内蔵スピーカー メディア再生機能 | メディア再生機能 | |
耐水性能 | ◯(50m) | ||
防塵/待亀裂性能 | ◯(IP6X) | ||
携帯電話通信 | GPS+Cellular | GPS||
国際ローミング | ◯ | ||
Bluetooth | 5.3 | ||
重量 | 30g/29.3g(42mm) チタン:34.4g(42mm) アルミ:36.4g/35.3g(46mm) チタン:41.7g(46mm) | アルミ:ステン:42.3g(41mm) アルミ:38.7g/39.0g(45mm) ステン:51.5g(45mm) | アルミ:31.9g/32.1g(41mm)ステン:42.3g(41mm) アルミ:38.8g/39.1g(45mm) ステン:51.5g(45mm) | アルミ:31.9g/32.2g(41mm)
価格 | 59,800円~ | 59,800円~ | 59,800円~ |
前作Series 9から大きく進化したポイントは、主に次の7つ。
- ディスプレサイズが薄く大きくなった(42/46mm)
- 斜めから見た時の明るさが最大40%向上
- ステンレスが廃止し、チタニウムが登場
- プロセッサの進化(S10 SiP)
- 高速充電の速度が向上(30分で80%)
- 睡眠時無呼吸の通知が可能に
- 内蔵スピーカーが搭載
一番の魅力は、ディスプレイ性能の向上。歴代モデルより最も薄くて大きいディスプレイを採用してるので、見やすいという点ではずば抜けた良さがあります。


また、広視野角のOLEDを採用したり、スクリーン領域が最大30%も広くなってます。ディスプレイ面の恩恵をフルに受けたい方は、Series 10一択になりそう。
他にも、デザインや素材も変化あり。アルミニウム素材では新色ジェットブラックが登場したり、Series 9まであったステンレスが廃止された代わりに、チタニウム素材が復帰。新しく”スレート”という黒に近い新色も登場してます。


チタニウムはステンレスよりも軽くて頑丈という特性を持つので価格は高くなりますが、チタニウムの美しさは別格ですよ。耐久性もあるのでスポーツをする方にもおすすめ。


他にも、チップの進化、より速い高速充電や睡眠時無呼吸通知に対応、内蔵スピーカー搭載なども進化。
個人的にSeries 10で感じた恩恵は、ディスプレイ面の進化による画面の見やすさと、デザイン面は光沢あるジェットブラックの美しさ。







「Apple Watchって画面見にくいし、操作しにくいんだよな..」を払拭してくれるのがSeries 10の魅力!
過去モデルもレビューしてるので、よろしければ参考にしてみてください。





まとめ : 遂にメジャーアップデートと言えそう?な「Apple Watch 10」


ということで、Apple Watch Series 10をレビューしました。メリット・デメリットは次の通りです。


- 歴代最も見やすく大きいディスプレイ
- 歴代最も薄い筐体サイズで装着感が向上
- 漆黒のジェットブラックがカッコよすぎる
- 高速充電がさらに速くなった
- 今作もバッテリー時間に大きな改善はなし
- ジェットブラックはそこそこ指紋が目立ちます
僕は毎年なにかしらのApple Watchを買ってるんですが、今作はなかなか良かった。前作Series 9はダブルタップジェスチャー目当てで買った結果、全然使わなかったので後悔してますが、Series 10は見た目の変化が大きかったので大満足。
AmazonやApple整備済製品でも少し安く買えるシーズンになってきたので、気になってる方はぜひ手にとって体験してみてください!
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